白いスタッコ壁の家

増改築, 住宅

- 白いスタッコ壁の家

新しく2世帯で生活をはじめるにあたり、既存の母屋に隣接して増築する計画。

昭和後期に建てられて以降、何度と増改築・改修を繰り返しながら丁寧に手入れがなされてきた住宅であり、今回の計画はその流れの一部としてとらえました。外観やインテリアは、母屋のデザイン要素やディティールをなぞらえ、全体がまとまりのある建築群となるよう設計しています。

一方、生活空間は母屋の空き部屋も含め使いかたを整理し、必要なスペースを増築で補いながら住環境を再構築しました。
各世帯の生活空間を棟(母屋/増築棟)ではなく、階層(1階/2階)で構成し、それぞれに不足するスペースを増築しています。親世帯(1階)はもともと2階にあった寝室を新たに1階に増築し、子世帯(2階)は母屋の個室群をそのまま利用し、その一部を改修しながら水廻りとLDKを2階に配置しました。さらに、仕事場(アトリエ)をアプローチの最も手前に設け、客人が訪れやすいようにしました。

それぞれ生活空間は完全に独立しながらも互いの気配を感じることができるよう、干渉空間として母屋と増築棟の間に小さな中庭を設け、それを取り囲むように主要な室を配置しました。
2階のテラスと腰壁が中庭を中心に住宅全体を囲み、家族のプライベートな屋外空間を確保しています。

 

左/10年前に増築した離れ、中/既存母屋、右/今回の増築

正面は今回増築したアトリエ。

母屋と同じ、漆喰のスタッコ仕上げ。

母屋と増築棟、その2棟に支えられる階段

1階寝室

アトリエ。作業内容にあわせた8mの長い空間。

左/増築したリビング、右/既存母屋の一室を改修したキッチン

入り隅を曲面とし、壁と天井をつなげた。

窓の向こうには母屋の一部を改修して、キッチンカウンターがある。

既存母屋からリビングをみる

手前が既存母屋を改修して新たに設けたキッチン、奥が増築したリビングダイニング

キッチンカウンターにたつと、窓越しにダイニングスペースと対面する。

キッチン。奥は洗面室。

母屋の一部を改修した、洗面室

2階のデッキは既存母屋の奥までのび、全体を取り囲む。

増築棟と母屋の間は子世帯の玄関になっている。

それぞれの生活空間が囲まれた、半屋外空間。

母屋、離れ、倉庫、今回の増築棟の一群

(※)増築前の状況

(※)既存母屋と10年前に増築された離れ

- インフォメーション

所在愛知県
年時2018年

施工  :吉富工務店株式会社  http://yoshitomikomuten.jp/
構造協力:(有)ワークショップ 安江一平

photo_中山保寛 ynps.jp  (※はのぞく)