角のない天井
S邸。
増築部の2階はリビングです。
リビングは開放的にしたかったので、高さをとるために屋根に合わせた斜め天井にしています。
天井の高い部分からすーっと壁におりてくるような柔らかな雰囲気に仕上げたかったので、天井の頂部や、天井が壁あたる隅を曲面で仕上げてもらいます。
この曲面、職人さんにとっては苦労ポイント。
天井や壁の仕上げは厚み3mmほどの珪藻土塗りになりますが、この珪藻土の厚みだけでは曲面にはならないので、木の下地の段階で曲面をつくってもらわなければなりません。
現場に行くと、こんなものが。
曲面をつくるための定規でした。
これを充てながら同じ曲面になるようにベニヤを貼ってくれていました。
まっすぐの面は通常のプラスターボード貼り。
↓こちらは、天井から壁につながる隅。
ズームイン。
曲面仕上げは、下地も大変、、、
下地ができたら、珪藻土塗りで仕上げてもらいます。
薄い厚みの中に微妙な凹凸があって、光もホワンと柔らかな印象になります。
曲面と珪藻土の風合いで全体がやわらかい印象になりました。
この仕事へつながっています
白いスタッコ壁の家
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