電気屋さん

現場が始まると、現場につめてずっと作業してくれる棟梁。
そんな棟梁に次ぎ、実は現場によくいる電気屋さん。
左官や家具など、ぱっと目に見える仕上げの工種ではないですが、電気屋さんの存在はとても大きいです。
(なので、ここでまとめてご紹介。)

上棟してからほどなく、仕上げで壁や天井、床が塞がれてしまう前に、タイミングを見計らってコンセントや照明、スイッチ、電話やテレビの配線をしにきてくれます。

コンセントや照明、スイッチを取り付けるのは最後の最後ですが、まだ工事が始まったばかりのこの段階で、位置は決めなくてはなりません。

電気の配線は多いので、どこを通すか、通せる隙間はあるかどうか、事前に図面や現場で確認しながら作業してもらっています。

今回のような増築や、改修工事の場合は、インターホンや電話、インターネット配線など現状の配線とあわせて整理していかなくてはなりません。
いったんスケルトンにしてしまう部屋は、配線の状況が確認できるのですが、他の何も手をつけない部屋についてはどこにどう線が通っているのかわかりません。
たいへん…

↑ 途中、配線が混線気味の改修部。 ↓

仕上げがされると配線は隠れてすっきりとなりますが、さらに電気屋さんの活躍はつづきます。

線を準備していた所に穴をあけて、取り出し、

器具をつけてくれます。

板の継ぎ目に取り付ける?板の幅の真ん中に取り付ける?とできるだけきれいに見えるよう、状況に合わせて微妙な位置を調整しながら器具の設置をしてくれます。
こういうことを気にかけてくれる職人さんだと、すごく助かります。

あと何センチずらしてほしい、というリクエストにも応えてくれる電気屋さん。↓

家具にコンセントや照明スイッチを取り付ける時には、家具やさんとの打合わせも必要です。
家具にも配線スペースをつくってもらいます。
家具を現場に設置しているときに配線してもらわなければなりません。

現場が仕上がってくる終盤、他の職人さんが現場を離れていくころも、コツコツ仕事は続きます。

外構工事のときも…

竣工直前の日曜日も…

気づけば、私の現場写真に映りこんでいる回数も多い電気屋さん。

そうしてようやく、長かった現場の最後の仕上げ。

灯りがつくとほっとします。
いよいよ竣工。
一足お先に夜景を楽しませてもらいました。