鉄骨階段
S邸。
母屋と増築棟の間には1mほどの隙間があり、そこに階段が挿入されます。
新旧ふたつの空間をつなげる階段、見せ場のひとつでもあります。
設計も二転三転、現場に入ってからも二転三転、、、たくさん悩んだ部分です。
そこは大きな屋根の下なので、ほとんど雨はかかりませんが、一応屋外。
木製ではなくて鉄骨で製作します。
鉄骨の階段を設計する機会が少ないので私もすごく楽しみにしました。
が、設置の日は現場を見に行けず(涙)、、、監督さんが写真を送ってくれました。
階段はすでに工場で組み上がったものをもってくるのですごく重たい。400kgとかなんとか。(えっ、そんなに?)
両サイドは混み合っているので、つり上げるための重機も入らないため、人力で。
どうにもこうにも重くて持ち上がらなかったようで、
あっとひらめき、母屋の窓と増築側の窓に鉄管を渡して、
吊り上げたみたいです。(人力で。)
似たようなグレーの服装なのでみんな金属屋さんかな?と思いましたが、設備屋さん、電気屋さん、、現場に居合わせた職人さん総出だったもよう。
祭りごとのようで楽しかったと、監督さんが実況中継のごとく現場の状況を報告してくれました。
私も見たかったなー。
この仕事へつながっています
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