足場が外れました
現場に行くと、足場が外れていました。
いつも、足場が外れて初めて見る瞬間はドキドキします。
設計者なので、どんな立ち姿なのかイメージできているのでは?と思われるかもしれませんが、それでもやっぱり、緊張もワクワクもします。
おお…!
思わず、顔が緩みます。手前味噌ですが、かっこ良いです。
スッキリと見えるのには理由があって、そのひとつには、細かい部分の積み重ねです。
金属系の外壁材は、材料の端々に水の処理のために既製品のカバー材がつくのが一般的です。
ちょっとしたことのようで、カバーを安易につけていくと全体がうるさい印象になってしまうので、できることならこのカバー材はつけたくない、目立たせたくない、、、、
しかし、外壁や屋根などの外回りには、雨水を侵入させないという重要な条件があるので、それを満たしながらどう見せるかを考えなければなりません。
今回は、ガルバリウムの角波板を建物に合わせた長さ1枚で貼ってもらっているので、継ぎ目なく、スッキリしています。
また、同じ形状がぐるっと連続してみえるように、建物の角には角波の形状に合わせた部材で仕上げてもらっています。
↓「こんなふうに見せたい」という私の思いを汲んで、こんな感じでどう?と提案してくれた、板金屋さんのスケッチ。
モルタル塗りとの仕上げの境。この先端まで、モルタルを塗っていきます。
こんな具合で、すべて手加工で部材を作ってもらっています。
ガルバリウム素材の工業的な仕上がりですが、細部には「手作り」の知恵と手間が詰まっています。
狭い敷地で長い板を貼るのは大変そうでしたが、とても丁寧に仕上げてくださいました。
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