見学にきてくれました。

竣工間近の日、名古屋造形大学の先生や学生さんが数名、見学にきてくれました。
(私が非常勤で講師に行っている大学です。)
広い2階ではなく、階段周りに溜まって雑談中の学生さんたち。意外とこの狭さが落ち着くのでしょうか。ちょっとした段差があると腰をかけれたり、楽な姿勢がとりやすいのかもしれません。そんな発見もあり、面白い。

模型を作ってくれた学生さん。完成したところをぜひ見てもらいたかったのでうれしい!模型制作で苦労したが、実際にどう仕上がったのか見てくれます。
写真は、「この棚、模型にはなかったですよね。」って言っているところ。
よく気づいたね〜!

名古屋造形大学は少し珍しく、4つの「領域」に分かれています。その中、「地域社会領域」で皆です。
(以下、「名古屋造形大学 地域社会領域」のホームページより抜粋。)
ー建築空間とは「それ自身であると同時に周辺地域社会との関係」です。周辺環境・地域社会との関係が豊かに育まれる建築・住環境をめざしたデザイン・研究活動を行います。〜(以下略)

その領域の長でもある蜂屋景二先生が撮ってくださった写真。

「隣の家の増築のようにも見えて面白いね。」と、周りの建物とのスケール感の違いや連続性について感想や、玄関までのアプローチについても、街との関係を作れているとご意見をいただきました。
クライアントは、外観について「奇抜なものではなくまわりと馴染むもの、それでいてすっきりまとまっていて、飽きのこないもの」を望まれていましたので、蜂屋先生のそんなコメントは嬉しかったです。

クライアントや施工者と、目の前のモノコトと向き合い、作り上げていく生々しさが現場の面白さですが、教育の場ではそこからぐぐっと全体を俯瞰し、設計する建築やそこで暮らす人が街とどう関わるのか、といったこと、考える、論じます。
現場と教育、この2つの環境に身を置けるというのは、私にとって大事だなあと思います。

来てくださったみなさん、どうもありがとうございます。