S=1/20の模型

1月に入り、名古屋造形大学の学生がインターンに来てくれました。
期間は3週間。まとまった期間通ってくれることになったので、今、名古屋で進行中のプロジェクトの模型をつくってもらうことにしました。

実際の1/20の大きさの模型です。

事務所で制作する模型はその時々で目的に合わせて、大きさや、作り込み具合を変えています。
実施設計を終えて、工事が始まるまでの間には、1/20の模型を制作します。
基本設計の際、クライアントにプレゼンテーションする模型は1/50。
それよりもサイズが大きいので、覗き込むと実際に近い感覚で空間をシミュレーションすることができます。
この模型、もちろんクライアントにも見ていただきますが、どちらかというと私(設計者)がより細かい部分の確認や調整していくための模型なので、棚や家具などのつくりこみ、壁からの出っ張り引っ込みなど細かな部分も、ある程度正しく表現してもらいます。

左が1/20、右が1/50です。

例えば、1/20の模型ではアルミサッシのフレームもつくってもらいましたが、(矢印)、

この部分は室内側から見るとフレームが隠れるように設計しているので、そういった部分も模型で表現してもらいます。

↓室内側からみるとこんなかんじです。ちゃんとアルミサッシのフレームが隠れていますね。

大学では実施設計レベルの詳細な図面を描くことも、触れる機会もほとんどないと思いますが、詳細図を読み込みながら頑張って作ってくれました!

大学で鍛えられているのか、本人の性格なのか、、手際もよく作業も丁寧。
私が彼女と同じ年齢の時には、のりでベタベタの模型を作っていたなあと思い出したり、そんな私も事務所をもち誰かを指導する立場になったのかあとしみじみとしたりと、私にとっても初心を思い出す、新鮮な3週間でした。

最後は、「完成した模型写真を撮る。」というお題でインターン期間も終了。
30分かけて真剣に撮る大澤さん。

そして、撮ってくれた写真はこちら。

ピシッと撮ってくれました◎

5月には着工予定です。
大学から徒歩20分ほどの現場なので、工事中の様子も見にきてもらえると嬉しいです。