キッチンの壁 選抜会
キッチンの壁仕上げ。
よく候補に挙げるのは、タイル、キッチンパネル、ステンレス、たまにモルタル壁やセメント板系です。
素材感があるのは:タイルやステンレス、モルタル系、
汚れがつきやすく気になるの:モルタル系、
逆にメンテナンス性が良いの:タイル、キッチンパネル、ステンレス、
コスト高になりがちなのは:タイル、ステンレス
etc…
全体の内装の雰囲気に合わせるのはもちろんですが、不燃性、コスト、施工性、お客さまの好み、あとは、メンテナンスのことなど総合して決めていきます。
キッチンは油や汚れが飛び散りやすい場所でもあるので、汚れをどの程度なら気にされないか、汚れたらすぐ拭きとれるタイプ(ちなみに、私はそうでないタイプ。)かどうかか、などヒアリングします。
そういったことを考慮すると、結果、キッチンの壁だけ異素材を採用することが多くなります。
今回は「ここだけキッチン」と境を出さずに、空間全体に馴染むように。とご要望がありました。
空間全体はペンキ塗装で仕上げますが、キッチン周りではすぐに汚れやシミが残ってしまいます。
一般的によく使われるキッチンパネルは、ツヤツヤのもの以外にも艶消しホワイトというのもあるのですが、表面はサラッとしていて光の反射感ややもありますので、やはり壁の塗装と同じにはなりません。
そこで、いくつか候補になりそうな白、グレー系の素材を集めて実験してみました。
①某メーカー、セメント系外壁材
→壁の色と同じではないのですが、無塗装系で素材感はあり。外壁材なので防水性と防火性もOK。もともと色ムラがある板なので汚れが目立ちにくいかも?
②AICA 不燃化粧板 消臭タイプ
→通常のキッチンパネルよりも表面に細かな粉末?のようなものがかかっていて光の反射が抑えられたもの。「白」の濃淡バリエーションもいくつかあるので、壁の色と合わせやすそう。
③AICA ルナライト 2色
→②と同じく、キッチンパネルよりも「白」の濃淡バリエーションがいくつかあるけれど、光の反射感はややある。
↓写真奥が③、手前が②
④toolbox キッチンパネル 2色
→表面は塗装と同じ質感で良い! ただ白はこの1択。
⑤ついでのフレキシブル(セメント系)ボード。素地のまま。
に、ラー油、酢、胡麻油、醤油、ケチャップを垂らして1日待ってみます。
(速攻で油が染み込んだものも、、、)
そして、結果‥!
①油、醤油はシミが残ったのは想定内。酢とケチャップが案外目立たないことにむしろ驚く。
②表面の質感はよかったのですが、それゆえに?か、うすーーーいシミが残る。
惜しい!(※ただ、1日も放置しなければキレイに汚れはとれますよー)
③キレイに汚れがとれる。ただ、表面のやや反射感はやはり気になる、、、
④半信半疑だったけど(失礼)こちらもキレイに汚れはとれました!
⑤予想どうり、、①と同じく油染みには弱かったです。
とりあえず、候補は④。
ただ板の継ぎ目はでてくるのと、どこまで壁の塗装と合わせられるかという心配も残るので(同じ塗材、塗りかたでなければ若干の違いはでます)、さてどうしましょうか。と相談はつづきます。
→つづく
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