椅子と共木の引手
豆椿店舗。
玄関扉はお店の顔、木製建具などにつくりかえて雰囲気を変えてもよいのですが、、もともと取り付いていたアルミサッシをそのまま使わせていただきます。
ただ、アルミサッシの引手というのは何か味気ない。
来てくれたお客さんがお店に入ろうと手にしたときに、ちょっと嬉しくなるような感覚になってほしいなと、引手だけ何か新しいものをつけることにしました。
↓既存の引手
さて、引手を誰に作っていただこうか、、、。
と悩んでいたときに、お店で使う椅子をつくってもらうピネル工房さんの作業場にちょうど訪ねる機会があり、その場でピネル工房さんに引手の製作もお願いしてみました。
製作中の椅子と共木(同じ板からとられた材)で作っていただきます!
人が手にしたときにつまみやすいように、そしてシンプルなもの、とだけお伝えしてデザインはおまかせ。
オープン間近、引手をとりつけてくださったピネル工房の福田さん。
内部に映っているのは作って下さった椅子です。
簡単なものでいいですよ〜って気軽なお願いをしちゃっていたのですが、そこはさすが家具職人さん。
カタチとしては一本の棒状でシンプルに見えますが、細部まで丁寧にしっかりデザインされています。
手がかかりやすく、すっと扉を引きやすい形状は、シャープすぎず甘くなりすぎず、絶妙!
さらに、あとから既存トイレの扉の取手(ドアノブのみ付け替え)もお願いしていたのですが、こちらは元の穴の形状に合わせて円形で。
シンプルな円形。
玄関の引手とカタチこそは違いますが、細部は同じように、きゅっと手でつまみやすいようなデザインになっています。
どちらも、期待を超えて素敵な扉になりました!
こんなささやかな細部のデザインが、手にしたときの心地よさを支えてくれています。
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季節といなり 豆椿
「いなりを通して季節と出合う」をテーマにする、いなりと菓子を提供する店舗の内装設計。 7坪の店内にテイクアウト用のカウンターと厨房、そしてイートインスペースとして大きなテーブルを計画しています。季節のしつらいの中で、季節 […]