左官仕上げのカウンター

豆椿現場。

ショーケースのカウンターは「デコリエ」という薄塗りの左官仕上げになります。厚み2〜3mmほど。
まだ今はめずらしい仕上げですが、とっても自由度の高い仕上げです。
淡路島の左官職人、植田さんと平さんが来てくださいました。
お二人は私が事務所勤めの時にお仕事をご一緒させて頂いた時からのお付き合いで、左官でこんなこともできるよ、あんなこともできるよ、といつも楽しそうに左官の仕事を伝えてくださる、信頼している職人さん。

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サンプルを作ってくださっていたので、ショーケースの敷板を合わせて確認。
左の色を目指します!

色粉・クッキング。
ベースの粉に黄色の土を混ぜてミキサーかけます。
500gに対して2g混ぜる、とかそんなやりとりを。

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最初に下地の処理。
ベニヤのアクがでてこないように、、継ぎ目が目立たぬよう、、丁寧に、念入りに、下処理をしてくれています。

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下塗り状態↓
この状態で厚さ1mmくらいかな、、?

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そのあと、再度、現場で作ってくださったサンプルを確認しながら、クライアントも含めて色決め。

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えー、わからない〜、、どれがいいかなー。とかいいながら。楽しいです。
この仕上げは粉と土の配合はもちろん、コテの押さえかた次第で色が濃くなったり薄くなったり、表面に色むらがでます。
それが表情となり、わずか2、3mmの厚みに奥行きがでてくるので、どんなふうに仕上がるか楽しみです。

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そして、仕上げ。
デコレーションケーキのクリームよりも薄く、平滑に、、
見入ってしまいます。気持ちよいくらいスイスイ〜っとキレイになっていきます。

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こんな細かい部分も丁寧に角を出して。

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仕上がりましたら、翌日、その表面をさらに磨きあげてもらいます。
その状態を手でなでるとツルツル!
更にその上にオイルを塗りさらにタオルで拭き、磨き上げてもらいます。

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ツヤツヤ〜。
ペターっと腕をのせるとヒンヤリ、スベスベして気持ちよいです。
表面は穏やかに光を反射します。

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仕上がりたてのカウンターを挟んで、店主と植田親方。
作り手とクライアントの距離が近くなるのは嬉しいですね。

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お二人はとてもユーモアのあって気さくなかたです。
それでいて、全国各地から呼ばれては仕上げにまわっている一流の職人さん。
そんなお二人の仕事を間近で見れるのは、私にとっても贅沢な時間でした。

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ありがとうございます!