焼杉板の外壁
黒い外観が好き、と当初からのクライアントのご希望もあり、外壁には焼杉板を貼ります。
焼杉板は時間と共に表面の炭は落ちていき、時間とともに様相はかわっていきます。
そういった見た目の変化や耐久性を懸念される方も多いのですが、仕上がった時の見た目だけではなく「変化のしかたが好き」とおっしゃられたのがとても印象的でした。
変化するかしないか、ではなく、どのように変化していくか。
「劣化」か「味わい」か。
自然素材には、時間と共に味わいが増していく魅力があります。
そしていよいよ、杉板が現場に搬入されていました。
今回は耐久性も考慮して、表面に炭化層がちゃんと残ってあるものを使います。
(炭をブラシで落として売られているのもあります。)
この炭が板自体の耐久性能の劣化を遅らせてくれるのです。
職人さんの手や顔には炭がついて黒くなっていました。
表面の炭は当然触るとパラパラととれるので他の材料よりも貼るのに気をつかいます。
現場にも黒い炭が舞っていて私にも降ってきます。笑
建物の角(出隅)は片側の板の小口(厚み部分の切断面)が見えてくるのすが、同じように炭でしあがったほうがキレイでしょ、と現場でバーナーで焼いてくださっています。丁寧!
全体が仕上がるのが楽しみです。
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