現場では階段が製作中でした。
今回の階段は、複数の丸棒で吊り下げており、それが手すりにもなっているというデザインです。（以前のブログに、階段の模型写真を載せています。）
大きな吹き抜け空間に面しているので、あまりオープンすぎず、少しだけ囲われた感を出したいなというのと、最近は丸みのあるデザインを適度に取り入れるのが気に入っています。インテリアにも少し柔らかさがでます。

階段の位置を出すための下地が入っていました。

その裏では、1段ごとに組み立てられたものがスタンバイ中です。

そこに掘られた溝に、丸棒がはまるのですが、下の写真はその試作。

凹みに凸がぴたりとはまって、丸棒が半分埋め込まれたように見えます。

丸棒は加工をするときに安定しないので、まずは、その加工をするための道具を自作されていました。
丸い材や形状は直線のものに比べて加工がしづらく、手間もかかります。。。

どう作ればしっかりするか、かつ、きれいに仕上がるか。
設計者の意図を汲んで、そのようなことを考えてくださる大工さんの存在は有難いです。
（そうでない場合はデザインの変更をせざるを得ないことも、もちろんあるからです。）

丸棒の先端も丸く加工してもらっています。かわいい。

そんなわけで、手間がかかる分ゆっくりペースですが、着々と、確実に仕上がってきました！
一番長い丸棒のところは持つと少し横に揺れるかも、、と心配していたのですが、それほどではなく一安心。

イメージしていた通りに仕上がってきています。