上棟しました。

3月吉日、上棟の日です。
11時前に現場に到着すると、すでに1階が組み上がっていました。

難所は、皆で慎重に様子を見ながら組み上げていきます。

プレカット工場から運ばれてきた材料たち。
事前に図面上で細かい納まりを打ち合わせし、工場で加工してもらいます。
組んでいく順番に材料を並べてあり、

クレーンで所定の場所まで運ばれていきます。

材料の継ぎ目には、「追掛大栓」という継ぎ手の加工がされています。
一般的に材の継ぎ目は構造的ウィークポイントになりがちですが、これは2本の材が密着し引き寄せ合う、強固な継ぎ手。
構造設計をしていただいている下山聡さんはいつもこの継ぎ手を採用されていて、構造計算だけではなく、昔ながらの木の組み方を大事にされています。

上で組み上げる人、

次の材料の段取りをする人、

片付けをする人、
それぞれがその時々に必要な動きをされていて、よいチームワークです。


無事、夕方までに棟が上がりました!

出来立てほやほやの2階の床から東方の山の見晴らしも確認できました。
稜線がきれいに見え、空も広く、きもちいい〜!

日を改めて上棟式も執り行われました。
サクジ工務店さんの上棟式は、少しめずらしく、御幣を2つ準備されます(一般的には一つです。)
一つはその家の天井裏の高いところに祀り(こちらは一般的)、もう一つはサクジさんが持ち帰られるらしいです。自分たちが建てた証として今まで建てた家の御幣を保存している、と教えてくださいました。
素敵ですよね。

今回の軸組は難しいところが多く、色々と苦戦もありながらの建て方だったようですが、下山さんいわく、それだけ手間がかかり組み上げるのが難しいということは、逆に簡単には外れない、つまりそれだけしっかりしている、とことなので安心してください。と。
心強いですね。
クライアントも喜んでくださいました。
建主、施工者、構造設計者、設計者(私)、それぞれの立場で想いを伝え合い、よい式となりました。
上棟おめでとうございます。