3ヶ月後のすまい

引っ越しされて3ヶ月が経った頃、打ち上げをしましょうと、お食事にお招きくださいました。

ありがたいことに、自分が設計した住宅に訪問させてもらう機会も度々あるのですが、完成直後よりも、竣工写真撮影でお邪魔する時よりも、生活がはじまって、家具やモノの居場所が落ち着いた頃のほうが断然、「いいな。」と思います。
空間と家具、モノがちょうどよいバランス(密度)で、身体がスッと馴染む感覚になります。
そして、ああ、ちゃんと納まったなあ、と安心します。
でもそれって、住み手の力も大きくて。
もちろんセンスがいいとかそういうのも関係はあるのですが、それよりも、この家具は合うかな?とか、ここには置かないほうがいいかな?とか、きっと、空間とじっくり対話してくださっているんだろうな、というのを感じます。
嬉しいですね。

お食事をいただきながら、生活の様子も色々聞かせてくださいました。
太陽がどこから登ってどこに沈むとか、庭の様子とか、来客の反応も。
そんな中で印象深かったのは、「一人だったらこの家にはなっていなかったんだろうなあと思うと、良かったです。」とおっしゃったこと。
自分1人だと気づかないところや思いつかないことってありますよね。
家族に関わらず、自分以外の誰かと暮らす良さって、きっとこういうことなんだろうなと思いました。

おしゃべりしているとあっという間に時間が過ぎます。

ふわふわと、とても良い気分で帰宅しました。
ぜひ、次は明るい時間にお邪魔させてください。