狭小地に家を建てる

候補の土地に家を建てられるかどうか、ご相談がありました。

間口が手前3.6m、一番奥にいくにつれて3m、とだんだん狭くなっていく、なかなかクセのある土地です。
あと数十センチでも間口が大きければハウスメーカーでも、地元の業者さんでも、何かしら住宅を建てることは難しくなかったと思うのですが、実はこの数十センチが大きなポイントでして。
聞くとなかなか買い手がつかず、3年?空き地だったようです。
(例えば、奥まで3.6mあればもっと早く買い手はついていただろうな、と思います。)

実際に土地を見に行ってみました。
確かに細くて狭い。
狭いのですが、奥に見える公園の緑がとっても良い!

公園の方角は北。
ふつう、庭(この場合は公園)=南を想像しがちですが、北向きの場合は、南からの陽に照らされた、明るい樹木を眺めることができるので、北向きには北向きの良さがあります。

↓ 陽があたって、緑色がきれいに見えます。

公園側にまわって見てみました。
土地のすぐ裏にあるベンチ上の藤棚もとても良い。
2階の窓から見下ろせるといいなあ。

問題の土地の狭さですが、それは設計次第。
むしろ、この場所ならではの空間が生まれる可能性でもあるので、ワクワクします。
なにより、この土地のもつ魅力にとても惹かれました。

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ちなみに実務的な面では、
・法規制チェック(用途、高さ、面積など建築の条件)
・上下水道が引き込まれているかどうか(もしくは引き込み可能か)
・ガスは引き込まれているか
・境界杭は入っているか
・周辺との高低差
・道路の幅
・擁壁がある場合はきちんと作られたものか
なども関連する役所をまわって調べながら、条件の中でどういったものなら建てられそうか、を考えなければなりません。

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最後に。
最寄駅にある公園や、そこから土地に向かうまでの桜並木もとても気持ちが良くて。
桜の季節にまたここを通れるといいな、と思いました。