オークのキッチンカウンター

上阿達町の家。キッチンカウンターは箕面にショールームを構える大川家具製作所さんに作っていただきました。
大川さんとは、GULIGULI galleryの改修工事で建具を製作していただいてからのお付き合いですが、ディティールの提案や丁寧な仕事がとても良かったので、今回お願いすることに。無垢材の扱いにも慣れていらっしゃるので、せっかくなのでキャビネットの扉はオークの無垢材で製作していただくことになりました。

無垢材は、木の乾燥により隙間があいたり、逆に膨らんだり、また反ったりしやすい難点があります。けれど、ベニヤのように表面だけでなく、中身まで本物の木が詰まっているので、反ったり膨らんだりした場合、表面を削って調整しやすいところが良いところ。
なにより、素材感や質量感は無垢材ならでは趣がありますし、傷がついてもそれが味わい深さになります。

いつも無垢材を勧めているわけではないのですが、このお家の住まい手は、そのような素材の良さを好んでくださりそうだったのでご提案しました。

キャビネットの組み立て風景です。
こんなふうに、いくつかのボックスに分けて製作し、現場で組み立てを行います。
扉以外のキャビネット部、見えない部分は、軽くて丈夫な下地用の板で作られています。

扉には、大川さんから提案していただいた真鍮錫引きの取手をつけます。
真鍮よりも変色しづらく、オークの色にもよく合ってとても素敵。

お引き渡し後のキッチンカウンターの様子です。


(※photo_髙橋菜生)

予想していた通り、食器やトレイなどととてもよく合っていました!