新しい町角

上阿達町の家は、連棟長屋住宅です。
この辺り一帯はちょっと面白いエリアです。
横4軒×上下2軒の重層長屋が団地のように並んでいます。
昔、某企業の社宅として使われていたらしく、推定、築100年とのこと(!)

屋根からの眺め。
右に大文字山、左に比叡山が見えますね。

今回は、その連棟長屋のうちの一棟、西端の住戸(1+2階)を改修します。
大通りから内に入った、静かな住宅地の中にあります。
計画地は西に道路、北と南は砂利敷の生活道路、3面が道に面している角地です。

↓解体工事着手後の様子。

この一群、長屋ゆえ建て替えが容易ではないからか?あまり売りに出されていないらしく、結構空き家もあるようで、従来からお住まいのかたが多いとのこと。

「新しい空気を呼び込めるかんじだといいな。」
何気なくおっしゃった、クライアントの一言が印象的でした。

昔ながらの空気が流れる住宅地の、この角地の改修計画が、町にとって良い新陳代謝となりますように。