研ぎ出し仕上げのテーブル

清泉。
玄関を入ってすぐ右手は宿泊客がくつろぐための広間です。
もともとそこには半畳ほどの掘りごたつがあったのですが、それでは少し狭いので一畳ほどに広げ、それに合わせてテーブルを新たにつくることにしました。

ここはポイントになる場所なので上品で少し豪華な仕上げにしたいなと、左官職人の植田さんに相談し、厚み8mmで小さな骨材(石粒)の入った樹脂モルタル研ぎ出し仕上げをしてもらうことにしました。
まず、テーブルのフレームは畳の縁に合わせて幅30mmのスチールアングルで組み、そこに下地になる板を落とし込み、上から左官で仕上げてもらうことに。

色はやはり黒系で。
研ぎ出しに使う骨材の色、また配合する樹脂モルタルの色、それぞれの組み合わせで全体の見え方も変わります。
事前にいくつかつくって下さったサンプル。↓

黒を強くしすぎると、あまり骨材の表情が面白く見えないということで色の調整をして下さりながら、、、イメージに近づけようといつも私の気持ちをしっかり汲んでくださるのでありがたいです。
そして、植田さんが持ってきてくれたのは、黒い石。そこに少し緑みがかった再生ガラスを混ぜてくれていました。

この骨材に、色粉を調合した樹脂モルタルと混ぜ、、

テーブルの下地の上に広げ、

そして、トン、トン、トン、と均していき、

さらに上から樹脂モルタルを流して1日寝かせます。




翌日。
乾燥具合を見計らい、いよいよ研ぎ出しです。
今回は植田さんの弟子のもえちゃんが大活躍!

表面をグラインダーで研ぎ出していきます。
何度も番手を変えて、徐々に磨き上げていきます。
最初の状態でもツルツルだーと感激していたのですが、どんどん表面が光ってきます。最後はオイルを塗って仕上げ、、

完成!

近くで見るとこんなかんじ。

格好良いテーブルに仕上げてもらいました。
ありがとうございます。


ちなみに、ダイニングテーブルのカウンターも樹脂モルタルで仕上げてもらっています。
こちらも艶ツヤ!