模型づくり
基本設計。
間取りだったり建物全体の大きさやイメージを打ち合わせしていく過程において、模型は必ずつくるようにしています。
これはクライアントにお見せするものではなく、その前の段階、私自身が確認するための模型。
実際の1/100のサイズです。
今回の計画は増改築。
既存の母屋(左)に増築するボリューム(右)や屋根を検討するための模型。
屋根の勾配は母屋と揃えよう、高さも同じにするか、少し下げようかな、と。
2階につくるデッキの壁や柱の検討をしてみたり。
「スタディ模型」といって、丁寧さよりもスピード優先です。
自分が確認するだけなので、きれいである必要はありません。
簡単に削ったり切ったり貼付けできる素材でつくり、できるだけたくさん検討します。
・・・
方向が決まってきたら、今度はクライアントに見てもらうための模型をつくります。
覗くと中の様子もわかってもらいやすいように、実際の1/50(上の模型の2倍)のサイズで、、。
イメージが伝わるよう、デザインのポイントになる部分は画用紙を貼ったり色をつけたりすることもありますが、この段階では細かい仕上げや色、家具まで作り込むことはあまりありません。
まだまだ打合わせはこれから。
決めすぎると、案に自由さがなくなってしまうからです。
模型づくりはいまだに大好きで、何分の1かの大きさでも自分が考えた空間が立ち上がると嬉しくなります。
この仕事へつながっています
白いスタッコ壁の家
新しく2世帯で生活をはじめるにあたり、既存の母屋に隣接して増築する計画。 昭和後期に建てられて以降、何度と増改築・改修を繰り返しながら丁寧に手入れがなされてきた住宅であり、今回の計画はその流れの一部としてとらえました。外 […]