ドレッサー『t』
カップボード『t』

家具, リノベーション

- ドレッサー『t』カップボード『t』

嫁入り道具のドレッサーのリメイクと、同時に、今まで使っていた大きな食器棚の買い替えのご相談。

ドレッサーについては、思い入れのある鏡部分は残し、コンパクトに置けるようにテーブルをつくりかえることが求められました。
曲線でつくられた鏡はそのまま外してそれを据えるテーブルはなるべく主張しないシンプルな箱型とし、最小限の収納能力だけそなえました。
カップボードは同じ家の中に置かれることを意識して、ドレッサーと同じ素材、同じ箱形の木の組み方、細部の作り方でデザインしています。
カタチはそれぞれの用途に合わせながらも、素材はもちろんのこと細部の作り方を合わせてそれぞれが馴染むよう考えました。

そのようなことを伝えながら、細部の寸法や材料の使い方・合わせ方などは製作をしていただいたtampereさんに提案してもらっています。

カップボード。 上部は食器が飾れるようにガラスの引き戸にし、下部はスッキリと隠せるように楢の無垢の鏡板をはめ込んでいます。

手前にはダイニングテーブルをおくので、開け閉めの動作がしやすいように開き戸ではなく引き戸形式を採用しました。また、材料もダイニングテーブルと同じ楢材を採用しました。

1枚のナラの無垢板をロの字で組んだデザインです。

鏡板の枚数、隙間の寸法、引手のサイズのカタチ、細部はtampereさんに提案してもらっています。

四隅のディティール。

ガラスの引き戸部分。

同時に依頼されたカップボード「t」と同じ、楢の無垢板をコの字で組んだデザインです。

収納は必要最低限の容量にへらし、今までと同様、「引きだす」収納にしています。

正面。

曲線の鏡は直線的なテーブルから少し鏡を浮かしています。支える材はなるべく控えめに。 角のディテール。

30年以上使われていた鏡台。 結構おおきいです。

鏡だけ取り外せるかどうかは事前に確認。

収納は「引きだす」のか「開ける」のか。長年の「慣れ」は継承します。

- インフォメーション

所在大阪府吹田市
構造楢の無垢材
年時2014年

製作・ディティールデザイン : tampere http://www.tampere.jp/