手=ものさし

左官仕上げなど、表面の質感や、凹凸、手触り、粒の大きさ、ムラの加減。

現場で仕上げてもらう際に、「こんな感じに〜」と伝えるため、
現場で仕上げてもらったものを今後の資料として保存するため、
どこか出掛けた先で、「おっ、いいな」と思った『かんじ』を今後の参考に保存するため、
写真で採集するのですが、そんなときは必ず自分の手と一緒に撮るようにしています。

後から見返した時、「その部分」だけの写真だと、大きい粒なのか小さい粒なのか。大きいムラなのか細かなムラなのか。サイズ感を忘れてしまったり、相手に伝えるのが難しくなったりしますが、手があるだけでサイズ感もちゃんと伝えられます。

これは、前の職場で師匠から教えてもらった方法で、手でも物でも、サイズを比べられるものであればなんでも良いのですが、「どんな状況でも必ず持ってるもの」
=つまり、自分の身体。
自分の手は、とっても便利なものさしです。


そういうわけで、私のスマホのライブラリには手の写真がたくさんです。