かわいい排水口

yraのアトリエにお邪魔してきました。
yraとは。姉妹で活動されていて、金属とか最近ではそれ他の素材でも、アクセサリーとかオブジェのような「何か」を制作しているとても素敵な作家なのです。
そして、「leave the key open」と題して、不定期でアトリエを開かれています。
私はこの会が大変気に入っていて、今日もお邪魔してきました。

何がお気に入りかと言うと、まずアトリエが良い。
アトリエでは、作品も、そうじゃないものも、同じように存在しています。
もちろんお客さんを招き入れる機会なので、台の上には作品がお行儀よく並んでいるのですが、そこから視線を床や窓台や棚や壁にやれば、植木鉢や紙や箱とか色んなものが置いてあって、何でもないものも作品のように見えてくれば、逆に作品がそうじゃないようにも見えてくる。
私の頭をほぐしてくれる場所なのです。

さて。扉を開けると、ちょうどお客さんが重なったタイミングのようで、少し落ち着くまでの間、身内席(部屋の隅)で座って待たせてもらいました。その周りに置いてあるのは、プライベート寄りのものが多いのですが、それを眺めている時間も楽しい。ちょっぴりお得な気分になります。

そしてシンクに目をやり、(あっ!)
発見をしてしまいました。

彼女たちの作品に穴があいているシリーズの作品があるのですが(私も家にひとつ持っています。)、それがシンクの排水口に、何気なくはまっていました。

作品が「こんなところ」にある。
私はたぶん無意識に場所に優劣をつけていて、私にとって排水口はどちらかというと下のほう。
そんなところに「作品」がある。
改めて、この空間の色んなモノたちの自由さに、ハッとしました。
私も、その眼差しは持っていたいなと思います。

と、言葉にすると理屈っぽくなりがちですが、つまりは、このシンクがとっても可愛いかった!のです。
いい1日でした。