長坂先生の最終講義。
2025年3月8日。
京都工芸繊維大学へ、長坂大先生の最終講義を聴講してきました。
https://www.d-lab.kit.ac.jp/events/2025/dai-nagasaka-final-lecture/
会場につくと、長坂先生の教え子のみなさんはじめ、建築関係者の知人友人もたくさん来ていて、お久しぶりの方も、いつも会っている方も、皆さんと挨拶なんかもしたりして、ちょっとした同窓会の場のようでした。
講義のタイトルは、「地球のリノベーション」
私は長坂先生の事務所(Mega)に8年間勤め、仕事を覚えて、今この仕事をさせてもらっているわけですが、大学の教え子ではなかったので講義を聞くのはこれが最初で最後。先生にお会いするのも、話を聞くのも久しぶりです。
講義は2時間。先生の就職時のエピソード、海外で見聞きしてきたこと、集落調査のこと、事務所での仕事を通して、どんなことを考え実践してきたか、またこれから実践していくの表明のような講義でした。
講義の内容とは逸れますが、ひとつ驚いたことが、先生の話し方や勢い(早口のところとかも含めて)が以前とまったくかわらないこと!
私が事務所を退所したのが今から13年前。
まったく衰えない先生の話を聞きながら、年齢を理由に弱気になってはいけないなと自分に喝を入れました。
もう一つ感じたのは、「講義」ではあるけれど、在職中に日々、先生と話をしていたときの延長のように懐かしい気持ちになったことです。「新しい発見」というよりは、一つ一つ「確認」するように話を聞いていました。
と、こう書いてしまうと話に新鮮さがなかったように捉えらるかもしれませんが、そうではなくて、事務所で過ごす日常の会話そのものが講義だったんだなと改めて気づいたというわけです。
私は8年の間ずっと、授業を受けていたということですね。
ありがとうございます。
そして、先生。そのおかげで、私も今、地球のリノベーションをやれているんじゃないかな、と思っています。
改めて、御退官、心よりお祝い申し上げます。