新建築 住宅特集に掲載されました。

新建築住宅特集に、「庭とハナレ」が掲載されました。

新建築の山森さんが撮影してくださりました。
実は山森さんには前職からお世話になっていて、当時、私はスタッフとして担当作品の撮影に何回か立ち会っていました。
そして、今回は自作での立会い。
いつか私も自分の作品を撮ってもらいたいなあと思っていたので、山森さんの撮影が決まった時はとても嬉しかったです。
独立してから11年、ようやく実現したんだなあという感慨深さと合わせての掲載となりました。

ところで、「庭とハナレ」は雑誌に掲載されることが決まり、改めてつけた作品名です。
山への眺望と、非日常な部屋をもつことが特徴の家なのですが、それを全部表現するにはどうしても長くなってしまいます。
「眺望とハナレ」「眺望と非日常」などと書き出してみたりするのですが、、、、これだと自分でもよくわからない。笑
日常のそばにいつもある庭も大事な要素なので、「庭」も入れたい。
そうこう考えるうちに、最終的に「庭とハナレ」となりました。
ハナレは、「山へ向かう眺望」と「非日常の部屋」の2つの場所のことを表しています。

そして、作品名の欄には小さく英語表記もされます。
「ハナレ」は英語だと何かな、と調べてみると「annex」がでてきます。
でもannexじゃないよなあと再び悩み、ふと、「Distance(距離)」が浮かび、「Garden and Distances」とつけました。(複数形なのがポイントです。)
不思議なもので、英語にした瞬間に、設計の思いやクライアントに果たした役割が、すっと腑に落ちました。
ことばって面白いですね。

日常に寄り添う庭と、日常から(精神的)距離をもつことをテーマにした住宅です。
ご協力いただいたクライアントには感謝でいっぱいです。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです。